言語学者・国語学者(1918年7月14日-2007年7月12日)
東京大学名誉教授、埼玉大学名誉教授、文学博士(東京大学)(1969年)。愛知県名古屋市生まれ。旧制第八高等学校のクラブ活動の一つとして椎尾詷という数学の先生が主宰する八高ローマ字会に入り、ローマ字運動を始める。後に椎尾詷の長女さだと結婚。財団法人日本のローマ字社の理事長を長らく務めた。
受賞歴・叙勲歴
NHK放送文化賞(1984年度)
勲三等旭日中綬章(1992年)

学歴


旧制第八高等学校文科乙類

Apr 1935 - Mar 1938
旧制高等学校生

文乙のクラス30人のうちに 3人東京出身者がおり,このとき初めて東京語(標準語)を直接耳にした。クラブ活動の一つとして椎尾詷という数学の先生が主宰する八高ローマ字会に入り、ローマ字運動を始める。ローマ字会に1年先輩の日下部文夫がいて大学に言語学科という学科があり「言語学」という学問のあることを教えられる。

東京帝国大学文学部言語学科入学

Apr 1938 - Sep 1942
東京帝国大学学生

服部四郎(蒙古語学)、橋本進吉(国語学演習)両先生のきびしい指導と強い影響を受ける。戦争中の繰り上げ措置で時期外れの時に卒業

仕事分野


言語地理学
ことば
辞書編纂
教育者
トルコ語
俳人
ローマ字論者

職歴


方言研究を始めるまで

Oct 1942 - Oct 1954
言語学

東京帝国大学卒業後文学部副手を経て助手になり戦後連合国軍総司令部民間情報教育部(CIE)の専門技術官に任ぜられ、読み書き能力調査に従事し1年後に成果をまとめる。この時統計学の林知己夫らを知る。その後創立間もない国立国語研究所の所員となる。話ことば研究室に属しいわゆる「言語生活」の社会的・統計的研究を共同調査の形で行う。話ことば研究室から地方言語研究室が分離しその主任となる。

  • 1942.10東京帝国大学文学部副手
  • 1943.7 2か月間中華民国及び蒙彊に出張。蒙古語を教える傍ら民俗学研究所から奨学金をもらい、満鉄調査部と北京の特務機関に籍を置いていた鷲見東観の好意によって蒙古語、ウイグル語、キリギス語、サラール語、タングート語などを調査する。
  • 1944.3陸軍臨時嘱託として参謀本部にも勤務することに成りここで終戦時までトルコ語の暗号解読に従事
  • 1945.4東京帝国大学助手
  • 1948.3連合軍総司令部民間情報教育部専門技術官
  • 1949.2国立国語研究所所員 話しことば研究室に配属
  • 1954.10地方言語研究室主任心得となる

方言地理学を始めてから

Apr 1955 - Jul 2007
方言地理学

国立国語研究所の地方言語研究室主任になった1955年地域社会における共通語化についてその要因分析を全国調査と統計的処理で行う目的で方言の地域分布を調査することに成り「日本言語地図」作成のための調査準備を始める。この年に東京の松原教会に赴任してきたベルギー人の神父W.A.グロータースに研究員となってもらい、中国で方言調査研究の経験があるグロータース神父に調査方法のアドバイスをうける。

  • 1955.4国立国語研究所地方言語研究室主任
  • 1956.7 3か月間文部省在外研究員としてトルコ共和国およびベルギー王国に出張
  • 1957.4「日本言語地図」作成のための全国調査を始める。以後調査完了まで8か年かかる。また、国立国語研究所の調査とは別にW.A.グロータース、徳川宗賢、のちに馬瀬良雄を加えて糸魚川地方で言語地理学的調査を始める。1959,1961両年にも繰り返し調査する。
  • 1964.9 東京外国語大学教授
  • 1966.5 NHK放送用語委員となる
  • 1968.6 東京大学教授
  • 1969.1 文学博士 博士論文は「言語地理学の方法」
  • 1979.4 東京大学を定年退官し、埼玉大学教授就任
  • 1985.3 NHK放送文化賞を受賞
  • 1988 日本学術会議会員に選ばれ1994年まで2期務める。
  • 1992.5 勲3等旭日中綬章を受ける

その時々の



1956年5月松原教会にグロータース神父を訪ねて

1956.7 羽田から3カ月間トルコ共和国およびベルギー王国に文部省在外研究員として出張に出かける際、家族総出の見送りを受ける

1978年還暦の祝いの席で

1978年ウプサラで開催された会議に出席のためスエーデン訪れた際にストックホルムに滞在中の孫娘と

1985年冬 六義園にて娘家族と(孫の豪と1年間の予定で毎日手紙のやり取りをしていた頃)

1988年夏 奈良で娘家族とシルクロード博見学

1996年Bangorの9th METHODSにて

1998年傘寿祝いの記念に作成されたCD 80歳の今、言語を研究する上での考えやフィロソフィーを語る