柴田武の情報発信


言語学者・国語学者(1918年7月14日-2007年7月12日)
東京大学名誉教授、埼玉大学名誉教授、文学博士(東京大学)(1969年)。愛知県名古屋市生まれ。方言地理学、社会言語学などの研究を続ける傍ら、一般向けの情報発信も積極的に行っていた。1959年にNHK東京教育テレビジョンが開局するとその年の10月から国語研究室の番組に1年間出演し1984年からNHK総合テレビ「日本語再発見」ではレギュラーを務めた。そのほか、「ことば」について、判りやすく読みやすい著書を多数出した。
受賞歴・叙勲歴
NHK放送文化賞(1984年度)
勲三等旭日中綬章(1992年)

NHKとの関係


委員として

May 1966 -
放送用語委員

1966.5 NHK放送用語委員となる。
1985.3 NHK放送研修センター理事。

出演者として

Oct. 1959 - May 1993
教育テレビ

1959年4月NHK東京教育テレビジョンが開局
1959.10~1960.9 国語研究室
1963.2 話し方教室
1964.5 教養特集「幼年期の外国語学習」
1966.3 話し方教室
1967.4 教養特集「新しい外国語教育」
1968.4 教養特集「ことばで描く日本地図」
1968.8 教養特集「現代っ子の言語感覚」
1968.11 教養特集「東北の方言」
1993.5 ことばは変わる
1997.5 21世紀に伝えたい美しい日本語

総合テレビ

1963.5 婦人の時間
1964.1 生活の知恵「名づける」
1964.4 生活の知恵「ただ今お話し中」
1964.7 生活の知恵「敬語」
1965.8 生活の知恵「方言」
1966.4~1967.3 午後のひととき「ことばとわたし」
1967.6~11 女性手帳「ことばとわたし」
1984.5~1985.3 日本語再発見のレギュラー 

ラジオ

1994.1 第2 私の日本語
1995.10 第2 私の日本語辞典3回シリーズ
1997.12 第2 滅びゆく言葉を追って
2002.12 第2 日本語ブームはなぜ続く
2003.1 第2 変わる日本語
2011.7 第1 ことばと人づきあい

新聞・雑誌などへ


コラムニスト

1958-1987
柴田武にほんごエッセイ1

1958~1987年にかけて、新聞や雑誌に機会あるごとに書いてきた言葉に関する小論をまとめて一冊にしたものである。
Ⅰ.日本語について、 Ⅱ.ことばの教育について、 Ⅲ.辞書について、 Ⅳ.ものの名まえについて、 Ⅴ.言語作品について

柴田武にほんごエッセイ2

1958~1987年にかけて、新聞や雑誌に機会あるごとに書いてきた言葉に関する小論をまとめて一冊にしたものである。
もっぱら方言をめぐるエッセイ集とした。
方言は「自然の」ことばである。
方言はその土地のかけがいのない文化である。
方言は気づかれない形で結構使われている。
方言は消えていく一方で、新しく方言が生まれている。
方言の完全消滅などは考えられない。
以上の事を一貫して訴えている。
Ⅰ.方言・共通語・標準語、 Ⅱ.方言をめぐる問題、 Ⅲ.方言の旅、 Ⅳ. 地域のことば

日本語を考える

1987年以降1985年までに書いてきた小論文をまとめたもの
Ⅰ.語源をめぐって、 Ⅱ.語と語のシステム、 Ⅲ.話しことば、 Ⅳ.方言、 Ⅴ.ことば折り折り

片手の音

2005年に発表されたエッセイの中から日本エッセイストクラブがベストエッセイに選んだエッセイ集
この中に柴田武の「イナゴか?バッタか?」(図書5月号)が収録された。初めての事でとても嬉しく感じた。


その時々の


1987年から1988年に出版されたものの復刻版。数百の言葉に考えや情報を口頭で伝え、編集者数人が個々に詳しいメモを取りそれぞれを300字以内の原稿にして、これを元に編集者からも色々な情報を提供してもらい討論しながら共同作業で仕上げる方法で出来た本。当時ベストセラーに成り、一般の人達の日本語への関心の高さに後押しされる形で第2集、第3集とつながった。
1958~1987年の小文をテーマ別に

1958~1987年の地域の言葉に関する文

1987~1995年のエッセイ

何気なく使われる日常の話ことばに鋭い考察と分析を加えている

1989年画家と学者の出会い。その華麗なる融合。両者は別荘の隣人だった

知っているつもりでも知らなかった身近な351の言葉、隠された語源と日本人の心。身近な言葉の語源をいかに私たちが知らないか。日本語の面白さを認識しましょう。続編には314語 語源の愉しみを